一四〇年前、洋風調剤薬局として始まった資生堂は、創立の頃から唐草というグラフィックデザインを使ってきた。唐草模様は何かの表面を装飾するとともに植物の伸びていくエネルギーに永遠への祈りを重ねたものである。大先輩たちは永遠の美しさの存在を想像しながらそれぞれの唐草を刻んだことだろう。ただこの会社の出自を思えばそれはただの表面装飾ではなく、医学のように、目に見えないものの正しい秩序を見つけることで美しさの本質に迫ろうとしたものではなかったか。